とある科学の超電磁砲<レールガン>S
2013年 12位
あらすじ
総人口二三○万人を数える、東京都西部に広がる巨大な都市。その人口の約八割を学生が占めることから、「学園都市」と呼ばれているその都市では、世界の法則を捻じ曲げて超常現象を起こす力――超能力の開発が行われていた。 特殊な授業(カリキュラム)を受け、能力を得た学生たちは、定期的な『身体検査(システムスキャン)』によって、『無能力(レベル0)』から『超能力(レベル5)』の6段階に評価されている。
- とある科学の超電磁砲 マルチタペストリーのれん 幅85cmx丈150cm 大判/エムズファクトリー
- ¥価格不明
- Amazon.co.jp
評価
・初めて見る作品のどう展開していくんだろう?というドキドキする「期待感」は良いものですが、既に観終えた好きな作品を観直す際の、あの名シーンが来るぞ来るぞという高揚感や知っているが故の「期待通り」の瞬間もまた、作品を味わう楽しみです。
・どうでもいい無駄なエピソードが存在する。シスターズ編からフェブリ編に移行する際のインターミッションに多い中間圏に制服姿のままで出るなんて無茶にも程がある。いくら超能力者だからって中間圏の環境をナメるなと言いたい。
・後半のオリジナルは頂けなかった。テンポの悪さはそのままに、緊迫感を取り払ったような感じ。とりわけ最終回は酷く、視聴者をチラ見しているかのような演出が多いのが気になりました。恐らく熱くしたかったのだろうと思いますが、全員揃っての「ジャッジメントですの!」には逆に悪寒を覚えましたよ…。その光景そのものもそうですが、緊急事態にこの人数が集まった中、打ち合わせでもしたのかと経緯を考えると尚更(それだけ息が合っていた、と取るには無理がある)。
・美琴、黒子、佐天さんと、昔だったら男キャラだったかもしれないのが美少女なのは寂しくもあり、面白くもありました。美琴と黒子が両方とも男だと危なくなってしまいますが(笑)。つまり黒子のお姉様loveも佐天さんのスカートめくりも女子同士だからできた雰囲気だったのであり、単に男を女に置き換えただけのものではなく、意味や効果がありました。悩みを抱えたまま進行するストーリーも女子らしいかもしれない。それでいて男の特技だったバトルも熱さもやってのけてしまうとは…、美少女は万能なのか…!
・「主人公の御坂美琴がかっこかわいい」「こっちの方が面白そう」という理由で『とある魔術の禁書目録』より先に『とある科学の超電磁砲』を見たわけだけど、評価はあまり変わらないと思うけどこっちの方が面白いと思う。前作アニオリがあまり好きではなかった分、妹達(シスターズ)編がかなり面白く感じた。妹達計画を止めるために悩む美琴の葛藤とか描かれていたり、戦闘シーンがかっこよくなったり少なくとも前作より劣ってる点は現時点ではそこまで見当たらない。
・最終話まで視聴。原作漫画は読んでいません。お勧めする対象:スピード感あるヒロインたちの超能力バトルを楽しみたい人
・もともとがスピンオフ作品だが、やはり個人的には本編より楽しめる出来、しかしそれでも一期程のパワフルさ言うか魅力は無かったしかし学園都市ってのはおよそ人が住むべき場所とは思えないのだが
・美琴と黒子のキャラ立ちを上手に絡めてテンポ良く進めるのが良い。萌えと爽快感のバランスが絶妙で、とにかく観ていて楽しい作品だ。これだけでも価値がある。原作物の良さでしっかりとしたキャラ設定を十分に活かしている。そこに妹編では過去と向き合うシリアスなストーリーが見ごたえのあるシーンを作り上げていた。
・作中の台詞「みんなのこと見えているから。」この言葉は大切だし、とても印象的だった。やっぱり大切なのは絆なんだ。超電磁砲シリーズに感じる面白さと良さはそこにあると思う。それでも、ラストの展開はさすがに良い改変だとは言えないだろう。一応は「科学」サイドのストーリーなのだ。根幹の部分はああいう派手な演出ではなく、さりげなくやってほしい。