私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!
2013年 4位
あらすじ「女子高生」になれば自然とモテると思っていた主人公“黒木智子"。しかし現実は違っていた…。
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評価
・この作品の場合は智子が何かをやろうとするも失敗してしまうという他の作品にはない要素です。
・いやぁ、とにかく笑えました。もこっちの行動全てに笑えました。あの手この手でモテようと企んでいるけど、結局失敗して終わったり、妄想だけで終わったり・・・。
・単調になりがちな話を上手い構成でまとめた。画も綺麗で良く動いてた。ある事象を少し間を置いて回収してゆくのだが、その間が絶妙だったしオチもスベリ知らずだったと思う。ギャグも個人的に感性に合ってた。
・素晴らしかったですね。この作品の良いところはとことん最悪でダメな女といういわゆる喪女を徹底しているところで、普通どこか主人公は作者の生き写しみたいなところあるから可愛く見せようとしたり、誰かに好かれたり自分(作者)にとって都合の良い部分が出てきそうなところなんだけど徹底的に叩き落とす。
・この作品の特徴は回の終わりのネタの多くに周囲の人や家族の優しさが見えるようになっていることです。最後には必ず失敗しますが、それを黙って見過ごしてくれたり、(主人公は気付かないが)助けてくれたりもします。主人公が浮いてしまうのは努力の方向を間違えた結果であって、積極的に悪意を向けてくる者は誰もいないのです。このようにあくまで優しい世界なので最終的に悲惨なオチになるとしても笑うことができるようになっています。
・主人公・もこっちの扱いが色々とみじめで酷い作品だと思いましたが、とても面白かったです。ストーリーは、オリジナル展開は少なく原作をベースに4巻の途中まで描かれていました。
・制作会社が『バカとテストと召喚獣』と同じでしたので、その独特の映像表現手法や、文字・視点を効果的に使った映像が印象的でした。独特の映像表現を用いることで、場面場面がよりしっかりと視聴者に伝わるようになっていたと思います。作画も良く、原作ではやや不満の残った作画面の不安定さを見事に打ち消していました。
・ありそうで無かった、自虐性をフルに押し出すことで、それを笑いにしている点。しかも、これが面白い。
・「主人公がボッチなタイプ」って作品はそこそこ増えてきましたが、本当の本当の本当にボッチなのはこの作品だけでしょう。他人の優しさが逆に刺さる。